少子高齢化が進み、2030年には日本経済において人口の1/3が65歳以上になると言われています。
その中で、優秀な人材を確保するためには、採用動画 制作に力を入れている企業は多くあり、大企業になると制作費用が1000万円近くにもなる 採用動画 を作成する例もあります。
「少人数の採用なので、そこに予算をかけることが難しい」
「なんとか社内で安く動画制作をしたい…」
とお悩みの企業も多いと思います。
弊社では、企業経営者と意識の高い学生たちの話し合いの場「企業と学生の交流会」に参加する時間を設けています。
そこでは、経営者・学生たちがそれぞれ何を求めているのかを話し合うため、
学生が知りたいことが何なのか、どういう基準で入社したいのかを知ることができます。
そこで得た知識やアイデアもあわせて、この場を借りてお伝えしたいと思います。
採用動画 はカッコ良く撮る必要無し 大事なのは魅力を伝えること
「企業と学生の交流会」の中で学生たちが一番知りたいことは「人間関係」でした。
どんな人が働いているのか、
そしてどういう意識で働いているのか。
ということは、採用動画では「しっかりと人にフォーカスしたもの」が良いということです。
企画でいうと
「社員1日密着動画」
「インタビュー動画」などです。
インタビュー形式で進めていくにはプロのノウハウが必要なので今回は割愛します。
社員1日密着動画の参考に株式会社ネオキャリアのYouTubeチャンネルを紹介たいと思います。
株式会社ネオキャリアの 採用動画
この会社は100〜200人近い大学生の求人を募集し、900人弱の人がエントリーしています。
自分の会社ではここまでのクオリティは無理と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。
大事なことは「自社で働いている人を紹介」することです。
すると、視聴者の方々は動画の主人公を自分自身に置き換えます。
自分がなりたい姿がそこにあるか、自分自身も挑戦できそうかなど、自分たちの「ものさし」で判断します。
「辛い部分を出さない方が良いのでは」とお客様からお言葉を頂くことがありますが、視聴者の方々はどう考えているのでしょうか。興味深い意見を 企業と学生の交流会 で聞きました。
「ハードな仕事もどんどんやっていきたい。最初はしんどくて当然」
「辛いことがあるのは当然でしょう?それをサポートしてくれる体制が整っているかどうかが肝心」
といった意見が多くありました。
そうです。実は大変な様子を紹介することは問題ではなく、むしろ視聴者は求めています。
何度も言いますが、視聴者は主役を自分自身に置き換えます。
悲劇のヒロインが最後はハッピーエンドになる物語こそ情感があり魅力的な動画なのではないでしょうか。
動画制作で戸惑わないために 実効果のでる動画制作の手順を解説
具体的にどうやって作っていくのか説明したいと思います。
まず、動画の種類は大きく分けて二つに分かれます。
1つは実写、もう1つはモーショングラフィックです。後者は撮影する必要はありませんが、動画編集スキルが必要になるのでここでは実写での撮影について話を進めていきます。
撮影機材はアクションカメラのみ。 照明機材も必要ない
弊社で映像制作する時に使用するカメラはcanonのC70というシネマカメラです。
こだわった色味設計や細やかなピント調節、描写力など、このカメラだけの魅力てきな映像表現もありますが、GoProのように録画ボタンを押せば何も気にせずに撮影できるカメラでも、問題なく撮影することはできます。
GoProはパンフォーカスといって画面全体にピントが合う仕様になっています。
小さくて軽くてタフな防水カメラGoPro。普段カメラを使用していない人にとっても扱い易いと思います。
照明も必要ありません。照明が無くても魅力を引き立てる撮影方法があります。
(照明がなくても魅力的に撮影できる方法に関してはこの記事の後半に記載しています。)
GoPro
少し特殊なアクションカメラにInsta360というものがあります。こちらは360度撮影することができるカメラです。
不思議な印象を与えたり、面白いシーンで使ったりすることができます。
しかし、特段の理由がなければ、編集作業もやりやすいGoProの利用をお勧めします。
Insta360
自身のスマートフォンを利用するのも可能だとは思いますが、動画は容量が大きいので、すぐにスマホの空き容量がなくなることもあります。ですので弊社ではお勧めしていません。
撮影技術よりも何よりも構成が一番重要
カメラを購入して、さあ撮影・・・。
しかし、撮影意図が不明確なまま撮影に挑んだ場合、どんなに頑張って編集しても“視聴者に届かない動画”になりがちです。
この原因は、写真と違って時間という枠が存在する中で表現するためです。
(もちろん写真であっても1枚撮影するのに何時間もかけることもあります。)
自分たちが伝えたいイメージを撮影前に具体的にするために、以下のような点を考慮します。
・誰を主役にするか
・主役にはどんな魅力があるのか
・どんな展開にするか
動画をやらせで作るわけではありません。
明確に“より強調して伝えたい部分がどこなのか”を把握することが必要です。
私たちプロでも企画案を出すことはとても大変です。
時間が許す限り丁寧に考えてください。
動画制作に無駄な日数をかけないための必須項目
「台本作成」「ロケハン」「香盤表作成」
構成がおおかた決まったら、まずはそれを台本化します。
もちろんざっくりとした内容でも構いません。
要は“動画の中の見せ場がどこか、そしてそれを表現するために何を撮影する必要があるのか”を明確にすることが大切です。
次に、ロケハンを行います。
台本に描かれているシーンを再現するために、どこで撮影するのがふさわしいかを決める作業です。
太陽の位置、撮影ポイントまでの移動時間など、入念な管理が必要になります。
ロケーションが私有地や道路であれば、撮影許可申請を行う必要もあります。
次に撮影スケジュールを作成します。
何時にどこで何を撮影するのか、誰が必要か、小道具が必要かなどを詳細に記録することが重要です。
以下にバズテナブルで使っているテンプレートの1つを掲載します。
参考にしてください。
これらの撮影準備作業を怠ると、撮影中に必ず焦ることになります。
撮影構図の選定や主役への演出指導など、撮影作業中は必死になるからです。
しっかりと撮影までの準備をしておくことをお勧めします。
香盤表を信じてしっかり撮影
撮影現場は生き物という表現をされることがあります。
良くも悪くも予期せぬことが色々起こるからです。
そのため運よく素敵なシーンを撮影できる機会に遭遇することがあります。そういったときに香盤表に書かれているモノ以外も撮影したくなってしまうのが人間の心理。
撮影時間に余裕があれば問題ありませんが、最初は各シーンの撮影に何時間かかるのかを予測できないもの。
撮影に慣れないうちは香盤表を信じて予定していたシーンを撮影することに専念するほうがいいかもしれません。
撮影のコツその1 魅力的に撮影するには太陽を味方につけるべし
この記事の冒頭でお話した通り、照明機材は必要ありません。
その理由は「太陽」をうまく利用すれば照明以上の演色性があるため、より綺麗に映像を創ることができるのです。
室内での撮影では窓からの光を有効利用します。直射日光だと陰影がはっきりし過ぎるので、薄いカーテン越しの光が理想的です。
一般的に「順光」だと被写体はわかりやすくなりますが平坦に見えます。果物の色など鮮やかに表現したいときに向いている光です。
「サイド光」は影と光のバランスが良く立体的に被写体が映ります。
「逆光」はドラマティックな撮影に向いていますが、色がわかりにくくなります。
私たちの経験上、「半逆光」を利用すると被写体を立体的かつ魅力的に撮影しやすいです。
あとは好みの光は何かを色々な光を使ってご自身で撮影して経験を積むだけです。
ところで、マジックアワーをご存じでしょうか。日没から30分間程度の時間を指すのですが、この時間の光で撮影したら驚くほど素敵なシーンになります。 もし機会があったら試してみてください。
撮影のコツその2 動画の最初と最後に余白を作る
各シーンの撮影の前後に5秒程度の余白を撮影しておくことで、編集の時に長さの調整が効くようになります。
たとえば横パンするようなシーンでは、最初に5秒間静止した状態を撮影してから動き出し、パンし終わった後も5秒程度止めておくということです。
固定アングルでの撮影でも同様になります。使用予定の秒数よりも前後5秒ずつ多く撮影を行ってください。
撮影のコツその3 主人公をリラックスさせる。 緊張感は映像から視聴者へ伝わる
もう一つが、主人公となる人が自然に演技できるように、リラックスできる雰囲気で撮影していくことです。
緊張しているとそれがそのまま映像を通して視聴者まで届きます。
カメラを回すと自然に緊張します。そういう時、カメラを回す人は積極的に主役に話しかけてください。そして、映像制作を是非みなさんで楽しんでください。
そういう心構えが、良い動画につながると思います。
あとはパズルを組み立てるだけ 編集作業がすべてを決める
弊社では主にPremiere Proという編集ソフトを使用しています。
Premiere Proはシンプルな設計で誰でも簡単に使いこなせる編集ソフトですが、月額制のソフトウェアとなっています。
初心者の方にお勧めの買い切りソフトウェアとしては、Filmoraという動画編集ソフトがあります。
簡単なオープニングやエンドロールのテンプレートも入っていて、サクッと作品を作ることができます。
ウォーターマーク入りなら無料で使えるので、試しに利用しても良いのではないでしょうか。
あとは台本に沿ってつなげていく作業です。コツは視聴者の立場に立ってつなぐこと。
若年層がターゲットの動画であれば展開を早くしていく方が良いことが多いです。逆に高齢者にはゆっくりわかりやすくする必要があります。
自分一人の感覚だけで制作していくと作品としての良しあしが分からなくなってくることがあります。動画編集は同じシーンを何回も見るため次のシーンを覚えてしまうからです。
そういう時は、第三者の目を借りて客観的な意見を聞いてみてください。意味が伝わらない展開・色味が合っていない等の修正が必要な部分が明確になることが多くあります。
採用動画 を制作するためのリソースが割けない、やり方が分かっても難しそう。そんな時はバズテナブルへお問い合わせを
動画をつくろうと挑戦されている方、つくってみたけどうまくできなかった方、映像制作で躓かれてしまったら是非弊社へお問い合わせください。
私たちは持っているノウハウを惜しみなく提供します。
簡単なことであれば無償で提供できることもあります。
内部で動画制作すれば費用を抑えることができますが、リソースを割く必要があります。
動画1本を制作するのにも膨大な時間がかかってしまいます。
もし映像制作会社をお探しになるようでしたら、ぜひ一度バズテナブルにお問い合わせください。
私たちは必ず実効果のある動画・映像をご提供いたします。
お客様の金銭的負担を少なくするために、補助金の申請サポートや弊社内部の改革など工夫をこらしています。
(バズテナブルが費用を抑えるために行っている取り組みはこちら)
どんな些細なことでも構いません。ご連絡お待ちしています。